【アイドルソングを咀嚼する】King&Queen&Joker

気づけばサマパラまでもう1カ月をとっくに切ってしまっていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私です。

全員の公演を心待ちにしていますが、特に私は聡マリコンでの新曲に鼻から地球が出そうなほど血管を熱くしております。

新曲に思いを馳せるのも旬の食材を楽しむような気分を味わえて大好きなのですが、今回咀嚼するアイドルソングはSexy ZoneKing&Queen&Jokerです。

 

私のように元々次元問わずオタクだった「根がオタクタイプ」の皆さんは何を好きでもKQJには特に執着をみせてるのではないでしょうか。
初めて少年倶楽部でKQJを見たときは頭がパーパーになりました。「ガラスノクツヨ・ゾーラーエ…?」MVを見た日には「これはPixiv…?」。

 

メイキングも大好きです。さらっと関係性を説明されているようなシーンもありますね。

そんな部分も踏まえまして、今まで私の中で暴れまくっていた私なりのKQJを歌詞と一緒にまとめてみました。
発売から年月も経過していますし、既出ポイントもあるかと思いますが、終始あくまで私なりの爆走考察です。

よろしければ、お手元のKQJをリピート再生しながら読んでくださると幸いです。

 

※パート割りや衣装などで明確になっていますが、

King=中島健人

Queen佐藤勝利

Joker=菊池風磨

Jack=松島聡マリウス葉

です。

 

King&Queen&Joker 
作詞:三浦徳子 作曲:Susumu Kawaguchi/Joakim Bjornberg/Christofer Erixon

 

Missing you 君を探してる どこにいるの?
森へ続く道のどこかで
会えたなら
すぐに make you happy

 

Kingである健人くんのパートから切り出される物語の始まり。

Kingは君(Queen)を探している。

メイキングの中だと「Kingに愛想を尽かせたQueen」を思わせるような口論のシーンがある。

Kingとは絶対的な存在。国にとっても、国民(私たち)Queenにとっても。

それを佐藤勝利演じるQueenは軽々とスルーしてしまう。

Kingほどの、中島健人ほどの男を「Kingだから」といって絶対的に許すということは、愛するということは違うとはっきり主張できるような女性的な強さを感じます。

「誠実」とは「正しさ」ではないことを表しているかのよう。まさにQueenだ。

しかしラブホリKingはどんな物語でもハッピーエンドに、つまり「Queenと必ず結ばれる」力を持っている。

だから、白雪姫のごとく森へ続く道のどこかで会えても、シンデレラのごとく魔法が解けてしまっても、どこにいても見つけ出してmake you happyしてしまうのだ。

王子様=Princeですが、その王子様力をモストにした存在としてここではKingとされているのでしょう。語呂の良さもそうですが。これは姫=PrincessとせずQueenとした理由にも同じだといえる。


ガラスの靴夜空へ 投げ出しちゃっても 
変われはしないよ 裸足のままでいたとしてもね

 

先述したように、やはりどんな世界でもQueenを見つけ出すらしい。

ガラスの靴を夜空へ投げ出すQueen。「絶対的な恋愛なんてもっぱらごめんよ!」といわんばかりのQueen。でも、裸足のままでいたとしたってQueenQueen

Kingにとっての、そしてJokerにとってのQueenなのだ。

Queenに触れられるのは絶対的パートナーであるKingか、すべてに打ち勝つことのできるかもしれない、一筋縄ではいかないJokerだけ。

  

You are Joker
2人はKing&Queen 
どこにいたって You&me

みんなが願う そうさこのし・あ・わ・せを

 

全員が声を揃える。が、ここで考えたいのはJokerについて。

「君はJoker」から必ず始まるサビ。

物語を搔き乱すのは本当にJokerなのか?常にKingを翻弄するQueenなのではないだろうか。

そして、そこに介入するJokerは本当にJokerなのか?

この物語での表面的な立ち位置はJokerが菊池風磨くんですが、「本当のJokerはどちらなのか」「本当のKingはどちらなのか」をめぐるようにも感じる。

この世界で絶対的なのは、もしかしたらQueenだけなのかもしれない。どこにいたって、KingもJokerもQueenのことを見つけることができる。

Joker「みんなが願う そうさこのし・あ・わ・せ・を」。

物語がいつでもハッピーエンドであるならば、それはヒロインの、Queenの本当に愛する人とKingが結ばれるということなのだろう。それを訴えるJokerは、本来のKingなのかもしれないし、実質のKingなのかもしれない。

はたまた、「Queenの隣にいる存在をKingと呼ぶのならば、俺がKingだ」という、名称や肩書に引き寄せられることのない本来の愛を主張しているのかもしれないのだ、Jokerは。

「し・あ・わ・せ」と強調するあたり「本当のハッピーエンドに気が付いてほしい」というJokerからの熱い想いも感じられる。


離さないよ
2人はKing&Queen
いつも笑顔見せてよQueen
これが僕たちのね 運命なんだよ

 

「これが僕達のね 運命なんだよ」
KingがQueenの手をグイっと引き寄せるような力強い、それでいてどこか必死な印象を受けます。Kingしかできない言い聞かせです。そう、言い聞かせるような。


King&Queen&Joker 奪い合う
ラブ♡トライアングル
I give you my all

 

KingとJokerが奪い合うのは「Queen」であり「King」という座。
(♡を生やしている場合じゃないだろ早くQueen迎えに行こう!?!?好き)
I give you my all」 。Queenのことを欲しがるのではなく「僕のすべてをあげよう」といってしまうKingとJoker。かなり爆走した恋のトライアングルであることがうかがえる。


Loving you  君を愛してる そばにきてよ
甘いJokerのkiss 君に降らせてあげるよ
hold you baby

 

Jokerは道化、悪戯な感じが危険で魅力的。
…というより、少しだけ切なく感じてしまうのは私だけだろうか。
KingとQueenのように、誰もが認める絶対的な関係の名の下、隣の席にキチンと座っているだけじゃ、そりゃあQueenだっておさらばしたくなる。

そういうことじゃない、本来のいとおしさを、恋する気持ちからなる行動を素直に与えてくれるのがJoker。


ジョークを散りばめて
恋の魔法かけるよ
そうさ 君は今夜こそ 僕のQueenになるのさ

 

Queenジョークを散りばめて」→ジョークだと思っている。惑わされるだけの恋は嫌。
King「恋の魔法かけるよ」。
①「そうやってジョークを散りばめて恋の魔法をかけるのがJokerなんだ」
という、Kingの訴え。
②「恋の魔法」をかけるのはKing自身
だとしたら、KingこそJokerなのではないだろうか?

 

You are Joker
2人がKing&Queen 
どこにいたってYou&me
どんな時も 君だけ 愛してるのさ

 

私の大好きなところです。「2人『が』King&Queen」!
絶対的に引き寄せようとするKingの懸命さ、必死になるKingって素敵だ。
余裕な発言と見せかけて、必死なのだ。
そうだ、Queenの前ではKingだってJokerだって同じだ。
恋の前に人は普通じゃいられなくなる。
たとえ、おとぎ話の世界であっても、毎日駅ですれ違うだけの関係であっても、それは一緒だ。恋をすれば皆平等に行動する権利があり、普通が普通じゃなくなる。

MVでとびきりの笑顔で向かい合い、「2人」のピースを交わし合うところがたまらなく大好きです。


離さないよ
2人がKing&Queen 
あぶな過ぎるWho is Joker?
これが僕たちのね 物語なんだよ
King&Queen&Joker だまし合う
ラヴ♡トライアングル
I give you my all

 

「Who is Joker?」
①誰が本当のJokerなのか
風磨くんがいうことで、更に意味深になった。
ここまでの物語でKingとJokerのポジションは明確であり、明確ではなかった。それにまた拍車をかけるかのような言葉。

②Who(風)is Joker
「Who」の使い手、風磨くん。だが、やはり一筋縄ではいかないJokerなので二重の意味合いがあるのだろう。
ここまで来て、「俺がJokerだよ/誰が本当のJokerなの?」と乱す。

 

Joker「これが僕たちのね 物語なんだよ」
これはどんなおとぎ話でもなく、「僕たちの」物語。
だから、KingはKingでありKingではないし、Jokerは誰だ分からない。
恋をするということは、こういったトライアングルな関係の場合は特に「どちらが悪役か」などがなく、相手から見た敵が敵になる。
こんなにもキラキラとしたワードと世界観なのに、これがおとぎ話なんかではなくリアル(現実)であることの奥ゆかしさを教えてくれる。
Queenと結ばれるのが必ずしもKingではないということなのだ。

 

そして、「だまし合う」。だますのではなく、だまし合っている。
お互いがお互いを、そしてQueenをだましているのだろうか。

だとすれば、本当にQueenが選ぶべき人とは――…

 

Now 
今、十字切って 
さあ、剣を取ろうtonight
この恋、どっちのものになる?
命をかけよう

 

 

あー…ここも大好きです。余談ですが、十字を切るアイドルが大好きです。祈るアイドルが大好きです。私は。
とうとうJackたちも集まり、恋のバトルが正式に開催されるのでしょう…
「命をかける」だなんて、それはそうなんだけれども、そんなこと、嗚呼…!
こんなことを言えてしまうこの世界が私は本当に好きだ。
十字架の下、マリウスの「恋の審判感」がとてつもなく好きです。

 

You are Joker
2人はKing&Queen どこにいたって You&me
みんなが願う そうさこのし・あ・わ・せを
離さないよ
2人はKing&Queen いつも笑顔見せてよQueen
これが僕達のね 運命なんだよ
King&Queen&Joker 奪い合う
ラブ♡トライアングル
I give you my all

I give you my all

 

Joker「これが僕たちのね 運命なんだよ」
最初はKingが言っていた言葉だ。


誰かを絶対的に好きになったら、誰だってKingにもJokerにもなれてしまうし、
間違いなく好きでい続ける限り、その対象は間違いなくQueenであるということ。
どんな運命でも迎えに行く強さと輝きは、おとぎ話の中だけではないということ。
名前というイコールに引き寄せられない恋はこんなにも素晴らしいということ。
「君のすべてが欲しい」なんて言わない、「僕のすべてを捧げる」のが恋とか愛とかのお馬鹿でいとおしいところなんですね。

 

そんなことをときめきの音に乗せて教えてくれるこの曲が私は大好きです。
Sexy Zoneだからこそ見せてくれる、魅せてくれるこの様々な次元を超えるような世界観。
おとぎ話のような世界を現実にしてくれる、いや、現実なんだと教えてくれる彼らのリアルな魔法にこれからもかかっていけたらいいなと。